平手友梨奈。サイレントマジョリティー以後、 人々は時代や同世代の象徴として多くの事象を彼女に投影し続けた。 しかしその全てが必ずしも彼女の実像を正しく映し出していたのか? 数多くのアイドルのインタビューを手がけ、彼女たちの「本音」を引き出してきたライター・篠本634氏が鋭く切り込む。今「16歳の平手友梨奈」として、 率直な言葉で語った、衝撃の独占告白!

自分自身を車に例えたら?という問いに対する「自分ではブレーキかけれないです。(ハンドルを切って危険を回避したりは?)曲がれないと思います」という答えは、まさに現在の平手友梨奈を象徴する告白かもしれない。

そんな彼女が考える「現在地」、そして「10年後、26歳の平手友梨奈」とはーー?

——さて、平手さんの現在地を知るインタビューですが、ちょっと視点を変えて。 現在、平手さんは、自分の武器ってなんだと思いますか?

平手 ……大人に負けない、ってことだと思います。

——おぉ! でも、年齢的には、自分もいつか大人になってしまうじゃないですか。じゃあ、どんな大人になりたいですか?

平手 大人か......。そうですね......。中高生の気持ちがわかってあげられる大人になりたいです。

——それって、今の自分をわかってくれる人になりたいってことですかね。じゃあ、 もしタイムマシーンができて、 10年後の未来に行ったとしたら、 26歳の平手友梨奈は、 今の自分の気持ちをわかってくれますかね。

平手 わからないけど......今の私がタイムマシンで来たときに、「大人になったね」って絶対に言われたくないですね。そういう26歳になっていたくないです。すごくショックを受けると思います。だから逆に言えば……私、新宮監督とTAKAHIRO先生が大好きなんですけど、そのふたりに「平手、大人になったね」なんて言われたら、もう死んじゃうと思う(笑)。

——死なないで下さい(笑)。じゃあなんて言われたいんですか? ​

平手 「相変わらずバカだね!」とか「変わんねぇなぁ」っていわれたいです。

——なるほど。......今回、平手さんの話を聞いていて、大人になるっていうのは「全体のことを考えて、ブレーキを踏んだり、 うまくハンドルを切ること」なんだって思いました。そういうバランスを取って、力をセーブしたり、妥協したりすることが大人になることなんだって。平手さんもいつかブレーキのかけ方を知るのかもしれませんね。

平手 やだ。……怖いこと言わないでくださいよ(笑)。

——いやいや、怖くないですよ(笑)。でも、『風に吹かれても』で「人生こんなもんでしょ」と楽しそうにはしゃいでいた平手さんも、 ある意味成長というか、「僕は嫌だ!」から次の世界へ歩き出したとも思えるんですよね。ちなみに、もう一度「自分の棺」に入りたいと思いますか?

平手 ......あ〜〜、すっごい入りたいと思ってます(笑)。もう一度、パフォーマンスしたいと思ってます。

——おぉ! 入りたいですか。すごいですね!「いつでも『自分の棺』に入れる」っていうパワーは、大人になってしまったら無くなってしまうものなのかもしれませなんね。でもあの演出をバリバリ〝入った〟状態で歌ったら......とっても心配です!

平手 ふふふ(笑)。じゃあ、なんか違う演出で歌いたいですね。

——身体に気をつけて下さい(笑)。今回のインタビューで、平手友梨奈の現在地がわかったような気がします。ちなみに、自分にとって大事な時間ってどういう時間ですか?

平手 うーん、なんだろう。......あ、でも、高校の友達と一緒にいると、「自分って高校生なんだなぁ」って思います。学校で授業を受けていたり、普通のどうでもいい話をしていると。それも大事な時間だと思いますね。

——最後の最後に〝普通の時間の大切さ〟が! 今回はありがとうございました。

「平手友梨奈、メンズモデルデビュー」としても話題になった今回のフォトセッション。
平手 髪の毛を切ってから「いつかメンズとしてモデルをやってみたいな」と思っていたので、実現できてすごく嬉しいです。メンズの服は結構買うんですよ。オーバーサイズでダボッとてしているから着やすくて大好きなんですよ。それに最近、海外のファッション雑誌をよく買うんで す。そういう服を着させていただい て、テンション上がりましたね。
今回、彼女が着こなしてくれたのは「’90年代のアメリカ」を意識したスタイリング。今ヨーロッパで流行している、アメカジ系のブランドを取り入れてみた。
平手 とくにプリント入りの白いパーカはインパクトありますよね。最初に見たときは、「これ、 どうやって着こなせばいいんだろう ? 」って思いました(笑)。 スタイリストさんが、ウクライナ発の若いブランドだっておっしゃってたんですけど、最近フォトTって流行ってるし、とくに海外っぽいから...嬉しかったんですけど、ちゃんと着こなせたかなって。ドキドキしました。
ピュアでイノセントな力強い視 線。まるで海外の少年のような雰囲気は〝メンズ 〟モデルのそれ 。見事にハマっている。
平手 あ、嬉しい。私、最近〝海外の少年〟の雰囲気に憧れているんですよ。 パリとかロンドンとか、そっち系の ファッションが好きで。髪をバッサリ切る前、夏のツアー中は眉毛が見えるくらいにくるくる巻いてたんですけど、それって海外の少年を意識してたんです。『風に吹かれても』のタイミングで、スーツの男装は何度かやらせていただいたんですけど、こういうカジュアルなファッションははじめてで。緊張したけど楽しかったです(笑)。

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