◆『第51回 オリコン年間ランキング 2018』ATS部門/総合音楽DVD・BD部門
デビュー記念日の9月16日に引退した安室奈美恵さんが『第51回 オリコン年間ランキング 2018』(集計期間:2017年12月11日~2018年12月9日)で1996年以来自身通算2度目の「年間アーティスト別セールス部門」1位に輝いた。音楽ソフト(シングル、アルバム、音楽DVD・Blu-ray)の総売上額は190.0億円。女性ソロアーティストの同部門1位は、2007年の倖田來未以来、11年ぶりとなった。
◆年間アルバムランキングでは、2年連続1位
牽引したのは昨年11月に発売したオールタイム・ベストアルバム『Finally』、今年8月発売のラストドームツアーの様子を収めた映像作品『namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~』で、いずれも同部門の「年間アルバムランキング」、「年間ミュージックDVD・BDランキング」において、それぞれ28.7億円、161.2億円を売り上げて1位となった。
作品別の売上枚数による「作品別売上数部門」においても安室さんの作品が高いセールスを上げた。「年間アルバムランキング」では『Finally』が、63.9万枚を売り上げ、昨年に続き2年連続の1位を獲得。同一アルバム作品による2年連続1位は、井上陽水の『氷の世界』(1973年12月発売)が1974年・75年に獲得して以来43年ぶり史上2作目という快挙を達成した。
また『Finally』は、昨年11月の発売初週に111.3万枚のセールスを記録し、史上初となる「年齢4年代連続(10代、20代、30代、40代)ミリオン」を達成。さらに、その後もセールスを伸ばし、今年1/15付オリコン週間アルバムランキングでは、21年5ヶ月ぶり、自身通算2作目となる累積200万枚を突破した。
同作品は、SUPER MONKEY’Sとしてのデビュー曲「ミスターU.S.A.」(1992年)から47thシングル「Just You and I」(2017年)までに発表された45曲に加え、パッケージ初収録の「Christmas Wish」、一時代を築いた小室哲哉が作詞作曲した「How do you feel now?」などを含めた計52曲を収録。「ミスターU.S.A.」から「TSUKI」までの39曲は、新たにレコーディングした。
◆音楽映像作品で史上初のミリオン突破
さらに、同日に発表された『オリコン年間映像ランキング 2018』(集計期間:2017年12月11日~2018年12月9日)の「年間DVDランキング」と「年間BDランキング」では、『namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~』がそれぞれ94.5万枚(DVD)、81.2万枚(BD)を売り上げ1位を獲得した。ミュージックDVDとBDを合算した「ミュージックDVD・BDランキング」でも、期間内175.7万枚を売り上げ1位を獲得した。音楽映像作品のDVD・BDの合計売上が、年間で100万枚を超えたのは史上初となる。
同作品に収録のラストドームツアーは、「25周年の集大成となる安室奈美恵ベストツアー」という位置づけで、今年2月から各地を巡った。国内ソロ歌手で史上最多となる「1ツアーで約75万人(アジア公演を含めると約80万人動員)」の動員記録を樹立し、小田和正の「74万人」を超える金字塔を打ち立てた。
◆引退発表後の1年、近年稀に見る精力的な活動を行った安室奈美恵さん
安室さんは40歳を迎えた9月20日に引退を発表。公式サイトで引退を発表した際には、「引退までのこの1年、アルバムやコンサート、最後にできる限りの事を精一杯し、有意義な1年にしていきたいと思ってます。そして、私らしく2018年9月16日を迎えたいと思います」と語っていた。それを体現するかのように、活発的に活動を行った。
改めて振り返ると、2017年9月16日と翌17日には、地元である沖縄県・宜野湾海浜公園野外特設会場にてデビュー25周年を記念した野外凱旋ライブを行い、10月1日からは1年限定で、デビュー25周年を記念したスピンオフ・ドキュメンタリー映像『Documentary of Namie Amuro “Finally”』が、動画配信サービスHuluにて毎月1話ずつ独占配信された。11月8日にはFM802『802 RADIO MASTERS』の公開生放送に、11月11日放送のTOKYO FM『JA全農 COUNTDOWN JAPAN』に生出演し、引退への想いを明かした。そして12月31には、14年ぶりに“最後”となる『第68回NHK紅白歌合戦』に出場し、歌い終えた安室さんは目に涙を浮かべていた。
今年2月11日には、CX系アニメ『ONE PIECE』の主題歌「Hope」を配信でリリース。同月17日からは愛知・ナゴヤドームを皮切りに、6月3日の東京ドームまで、ラストドームツアーを開催。さらに4月10日には、ファッションブランドメーカー「H&M」とのスペシャル・コラボ「Namie Amuro × H&M」を実施した。
また5月24日には、これまでの活動の功績が讃えられ、5月24日に那覇市にて沖縄県民栄誉賞が贈られた。6月25日には、自身としては初となる体感型展覧会『Final Space』を東京・大阪・福岡・沖縄の4都市にて開催。7月29日には、日本テレビ系バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ』へサプライズとして初出演。9月8日より民放ラジオ101局(AM/FM)による特別番組『WE LOVE RADIO, WE LOVE AMURO NAMIE』にゲスト出演し、引退を目前に控え、自身の想いをラジオを通して伝えた。
そして引退前日の9月15日には、故郷・沖縄で行われるライブイベント『WE ▼ NAMIE HANABI SHOW 前夜祭~I ▼ OKINAWA/I ▼ MUSIC~』(▼ハート)に出演。安室さんにとっては異例のフェス形式のイベント出演となり、BEGIN、MONGOL800、平井堅、山下智久らと競演し、ラストステージをファンと共に過ごした。その引退から3ヶ月、平成を駆け抜けた歌姫が、平成の終わりと共に新たな伝説をまた1つ生んだ。
■安室奈美恵さんの『第51回 オリコン年間ランキング 2018』での1位記録
●アーティスト別セールス部門
・大賞
・アルバム
・ミュージックDVD・Blu-ray Disc
●音楽 作品別売上数部門
・アルバム
・ミュージックDVD・Blu-ray Disc
●映像 作品別売上数部門
・DVD
・Blu-ray Disc
・ミュージックDVD・Blu-ray Disc
・ミュージックDVD
・ミュージックBlu-ray Disc
■アーティスト別トータルセールスTOP10
1位 190.0億円 安室奈美恵 (48作/3作)
2位 103.3億円 乃木坂46 (34作/14作)
3位 77.9億円 AKB48 (18作/15作)
4位 67.1億円 嵐 (14作/5作)
5位 58.3億円 三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE (7作/3作)
6位 52.7億円 BTS (防弾少年団) (26作/10作)
7位 46.4億円 Kis-My-Ft2 (11作/7作)
8位 43.9億円 関ジャニ∞ (27作/4作)
9位 43.3億円 Hey! Say! JUMP (16作/5作)
10位 41.0億円 欅坂46 (10作/4作)
※カッコ内はランクイン作品数/期間内の新作数
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